問1 答え
投入コンフィグ
- R1
conf t
!
router bgp 1
neighbor 3.3.3.3
add ipv4 uni
maximum-prefix 3 50
!
!
!
確認方法
設定を投入した時点で既に経路数は超過しているため、すぐにアラートが表示される。
アラートには3.3.3.3から受け取ったIPv4ユニキャストプレフィックスが超過していると記載されている。次に、”show log”からログも確認する。
設定した最大プレフィックス数”3″を超過しているため、BGPネイバーがダウンしたログが見られる。また、”show bgp neighbor”コマンドの出力を見ると、確かにBGP stateがDownになっている事が分かる。(図は省略)
“show bgp neighbor”コマンドの後半部のみ抜粋した出力を以下に示す。
“Error Code”を見ると、BGP Downの原因は”maximum number of prefixes reached(受信プレフィックス数の最大値に達したため)”と記載されている。また、解決方法も書かれており、”Reduce the no. prefix and use ‘clear bgp 3.3.3.3(プレフィックス数を減らしてから、3.3.3.3のBGPをクリアせよ)”と記載されている。
問2 答え
投入コンフィグ
- R1
conf t
!
router bgp 1
neighbor 3.3.3.3
add ipv4 uni
maximum-prefix 7 50
!
!
!
確認方法
問1から続けて投入する場合、BGPアップデートに時間がかかるので、BGPクリアを忘れない事。
#clear bgp 3.3.3.3
設定投入後、再度ログを確認する。
BGPクリア後、BGPネイバーが”Up”状態に戻った事が分かる。そして、上限数”7″に対して閾値”4″を超えた事に起因するWarningエラーが表示される。(7×50[%]=3.5となり、端数を切り上げて”4″となる)
“show bgp neighbor”の出力はほとんど変わらなかったが、最大プレフィックス数の上限が見られる。
補足 (soft-reconfiguration inboundコマンドとは)
“soft-reconfiguration inbound”コマンドを設定していない場合、”show bgp ipv4 unicast neighbor <neighbor-IP> received routes”コマンドを入力してもエラーとなる。
エラー出力に記載のある通り、”show bgp neighbor received routes”を有効にするためには”soft reconifugurion”を有効にしなければならない。そこで、以下の設定が必要になってくる。
conf t
!
router bgp 1
neighbor 3.3.3.3
add ipv4 uni
soft-reconfiguration inbound always
!
!
!
各BGPネイバーから受信したオリジナル経路を全て保持してしまうと、メモリの消費が大きくなってしまう。そこで、デフォルトではフィルタリング前のオリジナル経路は保持されないようになっている。これを無効にし、BGPネイバーから受信したオリジナル経路を保持するように変更するコマンドが上記である。
※ただし、全ネイバーでこの設定を行うとメモリ消費が大きくなるので注意する事
また、ネイバーがルートリフレッシュ機能をサポートしている場合、ルートリフレッシュ要求でネイバーからオリジナル経路を取得できるため、フィルタリング前のオリジナル経路は保持されない。そこでオプション”always”を付けることで、ネイバーがルートリフレッシュ機能をサポートしていても、元のルートを保持することが出来る。
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