化粧品検定1級対策 02 化粧品の原料

 界面活性剤とは?

1分子内に油に馴染みやすい部分(A)と水に馴染みやすい(B)を持った化学物質の総称。
この性質を利用して、化粧品に乳化などの様々な性質を付与することが出来る。

乳化

水と油は互いに反発し合い、溶けあう事はない。水と油を混ぜ合わせても、いずれ2層に分離してしまう。そこで、界面活性剤を使う事で、油または水を細かい粒子にして他方の中に分散させることで、水と油が分離しないようにしている。この細かい粒子を(C)と呼ぶ。

乳化には、牛乳のように水の中に油が分散した(D)型と、バターのように油の中に水が分散した(E)型の2つがある。
化粧品を身体に付け、水で洗い流したときに肌になじむのは(D)型、水をはじくのは(E)型である。

問1. 空欄(A), (B)に入る言葉を答えよ。
問2. 下線部①について、界面活性剤を含んでいる事による化粧品の持つ性質を乳化以外に4つ答えよ。
問3. 空欄(C)~(E)に入る言葉を答えよ。

答え

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問1. A. 疎水基 (親油基も可), B. 親水基 (疎油基も可)
問2. 洗浄、可溶化、浸透、分散
問3. C. ミセル, D. O/W (型), E. W/O (型)

界面活性剤の種類と成分例

界面活性剤は水に溶けたときの性質の違いにより、(A) (陰イオン) 型、(B) (陽イオン) 型、(C) (両性イオン) 型、(D) (非イオン) 型の4つに分類することが出来る。

  1. (A) (陰イオン) 型
    水に溶けると親水基の部分が(A) (陽イオン)になるもの。
    目的 : (a), (b), (c)
    成分例 : 石鹸素地、ステアリン酸Na、ラウリン酸K、ココイルグルタミン酸TEA、ラウレス硫酸Na
    ⇒名前に”酸”とつくものが多い
  2. (B) (陽イオン) 型
    水に溶けると親水基の部分が(B) (陰イオン)になるもの
    目的 : (d), (e), (f)
    成分例 : ベヘントリモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムブロミド、ステアラミドプロピルジメチルアミン
    ⇒名前に”クロリド(クロロ基)”、”ブロミド(ブロモ基)”、”アミン(アミノ基)”がつくものが多い
  3. (C) (両性イオン) 型
    水に溶けると親水基の部分が(C) (両性イオン)になるもの
    目的 : (g), (h)
    成分例 : コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ココアンホ酢酸Na、ラウロアンホ酢酸Na、ラウラミンオキシド、レシチン、水添レシチン
    ⇒名前に”ベタイン”、”アンホ”、”オキシド”、”レシチン”とつくものが多い
  4. (D) (非イオン) 型
    水に溶けてもイオン化しない親水基を持っている物
    目的 : (i), (j), (k)
    成分例 : ステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、PEG-60水添ヒマシ油、ステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60
    ⇒名前に”グリセリル”、”PEG~水添ヒマシ油”、”ソルビタン”、”ポリソルベート”とつくものが多い

問1. 空欄(A)~(D)に入る言葉を答えよ。
問2. 空欄(a)~(k)に入る言葉について、下記リストの中から答えよ。(重複可)
[可溶化、殺菌、柔軟、洗浄、洗浄助剤、帯電防止、乳化助剤]

答え

答えはこちら

問1. A. アニオン, B. カチオン, C. アンホ, D. ノニオン
問2. a. 洗浄, b. 可溶化, c. 乳化助剤 (a~cは順不同), d. 柔軟, e. 帯電防止, f. 殺菌 (d~fは順不同), g. 洗浄, h. 乳化助剤, (g,hは順不同), i. 洗浄助剤, j. 乳化, k. 可溶化 (i~kは順不同)

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