化粧品検定1級対策 02 化粧品の原料

水溶性成分とは?

肌の水分を逃がさないようにする保湿効果や肌を引き締める効果、成分を溶かす溶剤や防腐(静菌)効果など様々な働きがあり、製品の目的に合わせて多種多様な成分が配合されている。そして、その成分は大きく分けて常温で液状、粉状の2種類に分類される。

  1. 液状
    肌へのなじみを良くしたり、間食を調整するために用いられている
    • 肌を引き締める効果・溶剤
      エタノール (サトウキビまたは石油)
    • 保湿・防腐剤(静菌)
      BG (石油または(a))
      DPG (石油)
      (A) (サトウキビまたは(b))
      (B) (石油)
    • 保湿・感触調整
      (C) (油脂または石油)
      メチルグルセス-10 (c)
  2. 粉状
    成分単体では粉状だが、ほとんどの場合化粧品中では溶けた状態で存在している
    • 保湿・感触調整
      (D) (てんさい)
      (E) (でんぷんの発酵物質)
      (F) (NMFの1つであり、(d))
    • 保湿/吸湿/増粘
      (G) (微生物の産生物であり、ニワトリのトサカ)
    • 増粘(安定化/感触調整)
      (H) (石油)
      カラギーナン (e)
      (I) (糖類の発酵産物)
      (J) (パルプ)

問1. 下線部①を何効果というか?
問2. 下線部②、③について正式名称を答えよ。
問3. 空欄(A)~(J)について、下記リストの中から答えよ。
[ペンチレングリコール、グリセリン、ベタイン、PCA-Na、キサンタンガム、1,2-ヘキサンジオール、カルボマー、ヒアルロン酸Na、トレハロース、ヒドロキシエチルセルロース]
問4. 空欄(a)~(e)について、下記リストの中から選べ。(重複可)
[石油、トウモロコシ、海藻、サトウキビ]

答え

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問1. ①モイスチャー効果
問2. ②1,3-ブタンジオール (別名 : 1,3-ブチレングリコール)、③ジプロピレングリコール
問3. A. ペンチレングリコール, B. 1,2-ヘキサンジオール, C. グリセリン, D. ベタイン, E. トレハロース, F. PCA-Na, G. ヒアルロン酸Na, H. カルボマー, I. キサンタンガム, J. ヒドロキシエチルセルロース
問4. a. トウモロコシ, b. 石油, c. トウモロコシ, d. サトウキビ, e. 海藻

油性成分とは?

角層に含まれる成分が蒸発することを防ぎ、肌を柔軟にする目的①や、メイクなどの油性の汚れをなじませて落とす目的として、化粧品などに配合される。
また、メイクアップ化粧品では粉体の成分を分散させたり、繋ぎ止めたりすることで肌への延び広げやすさや付着性を与える。ヘアケア化粧品では、髪にツヤやセット性を与える等、それぞれの目的に合わせて配合されている。
常温(標準温度20℃)では液状、半固形、固形の3種類に分類できる。そして、さらにそれぞれ合成由来、鉱物由来、天然由来の3種類に分類できる。

  1. 液状
    角層の水分量を保ったり、肌の上で滑りを良くしたり、メイクなどの油性の汚れとのなじみを良くする等の効果がある。
    • 鉱物
      (A)
      (B)
      (C)
      (D)
    • 天然
      ミネラルオイル (石油)
    • 合成
      スクワラン ((a)またはオリーブなどの植物、サトウキビの発酵産物)
      ホホバ種子脂 (ホホバの種子)
      オリーブ果実油 (オリーブの果実)
  2. 半固形
    乳液やクリームでは、液状と半固形の油性成分を混ぜ合わせる事で、肌馴染みや厚みのある使用感にする事が出来る。
    • 合成
      (E)
      (F)
      (G)
    • 鉱物
      (H) (石油)
    • 天然
      シア油 (シアの果実)
      (I) (羊毛)
  3. 固形
    リップスティックなどの製品の形状を保つために配合される。
    また、ワックスの配合量を多くすることで、硬さを与えたり、保護膜を与える事が出来る。
    • 合成
      (J)
      (K)
      (L)
    • 鉱物
      (M)
      (N)
    • 天然
      (O) (ミツバチの巣)
      (P) (キャンデリラ草の茎)
      (Q) (パーム油などの植物油)

問1. 下線部①について、何効果というか答えよ。
問2. 空欄(A)~(P)について、以下のリストから答えよ。
[エチルヘキサン酸セチル、キャンデリラロウ、合成ワックス、シクロペンタシロキサン、ジメチコン、ステアリン酸、セタノール、トリエチルヘキサノイン、パラフィン、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、ミツロウ、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、ラウロイルグルタミン酸ジフィトステリル、ラノリン]
問3. 空欄(a)に入る生物を答えよ。

答え

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問1. ①エモリエント効果
問2. A. トリエチルヘキサノイン, B. エチルヘキサン酸セチル, C. ジメチコン, D. シクロペンタシロキサン (A~Dは順不同), E. ヒドロキシステアリン酸コレステリル, F. ラウロイルグルタミン酸ジフィトステリル, G. ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル (E~Gは順不同), H. ワセリン, I. ラノリン, J. ポリエチレン, K. 合成ワックス, L. セタノール (J~Lは順不同), M. パラフィン, N. マイクロクリスタリンワックス (M,Nは順不同), O. ミツロウ, P. キャンデリラロウ, Q. ステアリン酸
問3. a. サメ

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